トモ流をお読みの皆さん、こんにちは!
ブログ”今、夢に生きる“管理人のはぎ(@takashi_h7)です。
今は「夢をデザインして近づこう!」というテーマで、ブログを運営していますが、思い起こせば、最初のアクションに踏み出すまでに、ずいぶん時間がかかりました。
「スタートするまでになぜあんなに時間がかかったんだろう」と考えてみると、「自分を自分で縛っていたからじゃないか。夢に向かって進みたいと表面上は言っていても、心のなかではブレーキを全力で踏み込んでいて、やらない理由を探しては自分を説得していたんじゃないか」ということに思い至りました。
そこで、このシリーズ「心のブレーキを外す!」という連載をスタートさせたというわけです。
前回は、第一の手錠を外した経験をご紹介しました。
「夢を叶えられる人なんて少数じゃないか。それなのに一生懸命になるなんて無謀だよ」
この第一の手錠は、「夢を叶える」と「叶わない」の間に、見落としていた宝物があることに気づいたことで、音を立てて外れました。
それまでは「夢を叶えられなければ無意味だ」と考えていましたが、実は夢っていうのは旅行の行き先のようなもので、それに向かう途中にもたくさんの充実感やワクワクを与えてくれるものなんだ、と。
今回は、第二の手錠です。
失敗したら犠牲が大きすぎる
『夢に向かう途中でたくさんの宝物が得られるのは、その通りだとしよう。
でも、かと言って、成功する確率が低いのは何も変わらないじゃないか。
充実感を得るために、成功率の低い賭けをお前はするつもりなのか?
失敗したら、犠牲が大きすぎる。正気か?』
これは第一の手錠を外したあとに、すぐさま現れた第二の手錠でした。
夢に向かうというのがワクワクするものだとしても、失敗する確率は高いし、犠牲が大きすぎないか?と。
夢に向かうというのは、小さな賭けの繰り返し
この手錠を外すことができたのは、一冊の本のおかげです。
名著『仕事は楽しいかね?』
参考:「試してみることに失敗はない」毎日がマンネリから実験に変わる名著『仕事は楽しいかね?』
そこにはこんな一節がありました。
『目標や夢がないからという理由で失敗した事業を、僕は知らない。おもしろいことに、夢や目標こそが成功の秘訣だということは数え切れないくらい耳にするけど、いざその夢なり目標なりを実行に移して市場に入り込むと、十人中九人が失敗する。ろくでもない秘訣だね、そんな目標や夢なんて。ほかのみんなもそうだけど、目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、ジーっと待っていたりしないということだよ。(p72)』
『問題は、才能のあるなしでもなければ、勤勉かどうかってことでもない。コイン投げの達人じゃないってことなんだ。(中略)頭にたたき込んでおいてほしい。何度となく”表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということを。そして、チャンスの数が十分にあれば、チャンスはきみの友人になるのだということを。(p50)』
『たださっきも言ったけど、成功の確率はフィフティ・フィフティなんかじゃなく、それよりずっと悪い。だけど、このことはぜひ知っておいてほしい。成功の宝くじでは、勝つチャンスは何百と手に入るし、そのほとんどは大損するようなものじゃないってことを。(中略)「賞金の額の大きいゲームをしたいね。くじを買うのにそれほどお金がかからなくて、何度でも賭けられて、勝ち続けられるゲームを」(p83)』
大きな賭け→小さな賭け
これを読んで、私の中の「失敗」のイメージがまったく変わってしまいました。
それまでは、なぜか、夢に向かうには、「大きな賭け」が必要だと漠然と考えていました。
そうして、その賭けに勝った一握りの人が成功を手にし、敗れた多くの人は報われない、と。
でも、『仕事は楽しいかね?』で学んだことは、むしろ大きな賭けをしてはいけないということ。
負けても大丈夫な「小さな賭け」を何度も繰り返すことで、チャンスをモノにすることの大切さでした。
よくよく考えてみれば、夢を追いかけるために、一か八かの賭けは必要ありません。
今やっていることをすべて止める必要もありません。今、自分が持っている職業、人脈、強みを活かしながら、どうやって近づいていくかを考えればいい。
自分にとって、夢に近づくための「小さな賭け」って何だろう?
そう考え始めたとき、第二の手錠はすでに外れていました。
夢に近づくには、大きなチャレンジが必要だという思い込みが消え、小さな賭けを繰り返すことが大事なんだと分かったとき、失敗を恐れる理由はもはやありませんでした。
小さな賭けであれば、犠牲にするものなんてないんですから。