トレーニング上級者は「行ったトレーニングの記録」を残している方が多いです 。
アスリートが日々気付いた事をメモや日記に残す事と同じ作業となります。
トレーニング記録をつける事で以下のような気づきがあります。
- 前回の使用重量を参考に、当日のトレーニングでの重量を決定できる
- 調子の善し悪しをメモする事で以前(先週、一ヶ月前等)の体調を振り返る事が できる
- 当日のトレーニング量(セット数、時間)の適正を見直せる。
トレーニングは足りているか?オーバーワークになっていないか?
正直、トレーニング記録をつける事で一手間はかかります。
最初は面倒に感じるかもしれません。実際私もそうでした…現在はというと、ノートを持ち歩き記録しないと不安にさえなります。
それだけ習慣化され、自然になってきたのです。
今日のトレーニング内容は先週の自分が決める!
トレーニングでは目標とする回数でオールアウト(全力を出し切る)を目指します。
例えばトレーニングの王道「10回×3セット」では3セット目の10回がギリギリ行える設定とします。
この設定の重さは前回のトレーニングが参考となります。
「10回でのオールアウト」は筋肉をつける為には都合の良い回数設定です。
この10回という回数は「余裕があるけど10回でやめる」ではありません。
難しい事ではありますが、力を出し切る事が良いトレーニングの条件となります。
また、3セット行う事も実に都合が良いのです。
1セット目、2セット目の調子を見て3セット目の重量が決定できます。
当日の調子で重量を上げたり、下げたりする選択肢が生まれます。
イメージ力も鍛えるトレーニング記録!
読売ジャイアンツから米メジャーリーグへ挑戦、NYヤンキースにて現役引退をした元プロ野球の松井秀喜さんの記憶力に驚いた事があります。
「自分が打ったホームランはだいたい覚えている」と言っていました。
打った投手、球種、なんと球場まで思い出せるのです。
まず、自分がどうすればホームランが打てる?の理想があるはずです。
その理想型がある為、ホームランを打てた要因を振り返り自己分析出来るのだと思います。
結果的に記憶へ深く刻まれていきます。
本トレーニング記録では、扱った重量だけでなく簡単なコメントも加えると良い でしょう。一言でも良いのです。
一流選手が自然と行っている頭の中での振り返りを、ノートとペンで再現してみましょう!
例えば…「スクワットでもも裏が効きやすくなった!」、「ベンチプレスを行 うと右肩だけ痛くなる」、「デットリフトのフォーム良くなっている!」などで充分です。
たった一言コメントの記入ですが、自分のトレーニングを振り返る際には頭の中 で残像が写されます。
良い体験はどんどんと頭に刷り込んだ方が良いのでしょう。
また、コメントを振り返ると「●月からスクワットが調子良かった」などの気付きもあります。
実際、私も腰が重いなと感じた時期があり、振り返ってみれば3ヶ月以上もだるさがあった事があります。
人間は悪い状態にも慣れてしまうのです。
〜まとめ〜
このように一手間はかかりますが、多くの気づきを得る事が出来るトレーニング記録。
ちなみに鈴木はA4サイズのノートを使い、消せるボールペンで記入します。
スマートフォンでの記録も試みましたが、ペンで記入する方が合っています。
自分が見やすいように記録をつけ、余白にコメントを記入しています。
最近はトレーニング場に携帯を持ち込む事が禁止されているので、必然的に手書 きとなる事が多いかもしれません。
面倒ではありますが、その後PCやアプリに記録を残す方もいらっしゃいます。
以下、まとめの追記となります。
- 無計画、気まぐれにトレーニングをしていては精度の高いトレーニングができる可能性が低くなる。(心を無にして行う目的であればそれは良し)
- アスリートやボディービルダーが皆、日記をつけているかといえば「全員 、YES」ではない。頭の中でデータを管理している方もいます。 記入する手間が大きなストレスになる場合、無理強いはしない。
ぜひお試しください!
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